天才か、狂人か。     ~変 態 化学教師、野球部の監督にさせられる~


みんなが久慈くんと拳を合わせながら、

キャッチャーの中村くんは、
マウンド上の憲伸くんへ一声かけた後、

一緒にベンチへと戻ってくる・・!


「憲伸くん!!右足大丈夫!?
氷持ってこようか・・!?」


「・・ふぅ~・・・悪い。頼むわ。」




「憲伸はそのままでいいから。
・・・みんな、円陣組もう。」


氷を準備している間、中村くんの発声で、
みんながベンチの前で輪になる。


「逆転された事なんて・・
もうどうでもいい。

岩瀬が、正津が、憲伸が。
享令打線を7点に抑えてくれたんだ。

だったら俺達が8点・・
あと3点取ろう!!」


「「「「おぉ!!!!」」」」」



9回裏・・・得点5―7。

立場は逆転して、
青愛学園 最後の攻撃・・。

でも・・打順の巡りは良い・・!


「荒木!!何が何でも塁に出ろ!!!」


バッターは2番の荒木くんから・・!



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