天才か、狂人か。 ～変 態 化学教師、野球部の監督にさせられる～

＜！！！＞
＜Wooow♪♪＞


「・・・くっそ・・ドンマイだ荒木！！」


「まだ終わるわけにはいかねぇ。
負ける気がしねぇ！！行け中村！！」


荒木くんがサードゴロに倒れても、

龍ちゃんが檄を飛ばしながら、
ネクストバッターズサークルへ入る。



“！！！”


「よっしゃー！ナイバッチ中村！！」


３番 中村くんが、
キャプテンの意地を見せる・・！



「おんどりゃああ！！！」


「うぉおおお！！
・・中村ストップ！無理するな！！」


４番 龍ちゃんも続いて、
１アウト一塁二塁・・！



“！！！！”


＜・・・くそったれ・・！！
こいつら・・不死身か・・！？＞


さっきまでお祭りムードだった三塁側から、そんな声が聞こえてきそうなほど、

球場内に再び緊張感が流れ始めた！！


５番 山崎くんもレフト前へ運んで、
１アウト満塁・・！！！！




「・・よーし・・よーし・・！！」


「・・・・大西君。そんなカチコチにならなくても大丈夫です。

外野は“同点阻止”で前進守備を敷いてくるはずなので、捉えれば後ろに抜けます。」


阿部先生が攻撃タイムを取って、次打者・・６番 途中出場の大西くんを落ち着かせる！