天才か、狂人か。 ~変 態 化学教師、野球部の監督にさせられる~
「では中村君、行きますぞ。」
「はい。」
これでAブロック~Hブロックの勝者、
[ベスト8]が出揃った。
中京大中部の校歌斉唱もろもろが終わった後、そのままグラウンドにて・・
8校のキャプテンが集合して、
準々決勝・準決勝・決勝のトーナメント表を決める為の抽選会が行われる。
<では次、青愛学園 主将 中村君お願いします。>
「はい!」
最初にクジを引いた絶対王者 中京大中部は“No.1”に入った。
ここはできれば・・“No.5”以降を中村君に当ててもらいたい・・!
そうすれば彼らと違う“山”に入って、
決勝戦まで当たる事は無い・・!
<青愛学園・・・No.8!>
よしっ!!!声には出せないので心の中でガッツボーズをした。
最後に青愛学園のプレートが貼られて、
トーナメント表が出来上がる。
え~っと・・“No.7”に入った学校、準々決勝で我が学園と戦うのは・・・!?
私学4強 古豪【南邦高校】
ぐぬぬ・・・。
中京大中部が避けられて安堵したが、
やはりベスト8。
どこが来ても一筋縄ではいかないが・・
これで私学4強との連戦・・・。
「教頭先生、行きましょう。」
「うむ。阿部先生には私のほうから伝えておきます。
君も今日の疲れをゆっくりと癒やしてください。」
南邦高校のキャプテン君と握手を交わした中村君と一緒に、球場を出た。