天才か、狂人か。 ~変 態 化学教師、野球部の監督にさせられる~
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《アウト!!
スリーアウト チェンジ!!》
得点0―0のまま・・
3回を投げきった岩瀬くん!
なんと・・一人のランナーも許さないパーフェクトピッチングを見せてくれました。
“このまま9回まで”なんて欲張りたくなるほどの完璧な投球。
ベンチに戻ってきた所で、
左肩のアイシングを手伝う!
「いやぁ・・やっぱりおかしいですよぉ。
こんな気持ち悪いマウンド・・
初めてでしたよハックション!」
「でも高速スライダーがバシバシ決まってたじゃん!」
「“抑えた”というより・・
なんていうか・・
全然実感がな・・ハックション!」
3回裏 青愛学園の攻撃。
2回裏も下位打線がしぶとく回してくれたので、打順は早くも1巡して、
1番の福留くんが先頭バッター!
「・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・。」
「へ、変態・・。なんで急に大人しくなったんだよ。俺にヤジられて拗ねてんのか?」
「・・いえ、考え事をしているだけです。
それに僕は君が思っているより・・
君とのやり取りを楽しんでいるのでお気になさらず。」
「うわっ・・・・鳥肌立ったがや!」
「・・・失礼しました。」