天才か、狂人か。 ~変 態 化学教師、野球部の監督にさせられる~
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「・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・。」
「「「「・・・・・。」」」
スコアボードに刻まれる・・【9点目】
・・・・4回表途中・・・
得点・・【1-9】・・・・。
肩で息をするマウンド上の正津君の元へ・・
この回だけで・・2回目の守備タイムが取られて大西くんが伝令に走った・・。
「・・・・筒井さん。」
「はい・・・。」
「“コールドゲーム”の条件は何でしたか?」
「5回終了時・・10点差です・・。」
「ではまだ大丈夫ですね。
間もなく憲伸君の肩も出来上がります。」
【電光石火の逆転劇】
1~3回まであれほど大人しかった南邦打線が・・
まるでリミッターを外したかのように二番手 正津くんへ襲いかかった。
あっという間のピンチ。
一発攻勢での大量得点。
一挙9点のビッグイニングを作られ、
尚も1アウト一塁二塁・・・。
相手バッターは3番 矢野君・・。