天才か、狂人か。     ~変 態 化学教師、野球部の監督にさせられる~


「さて・・・円陣中に失礼しますよ。」


4回裏の攻撃に備えて、
ベンチ前で円陣を組むみんな。

そこに・・・今まで絶対その輪に加わってこなかった変態が近づいた。


「・・・・中村君、龍君。」


「はい・・。」
「どうした?」


「ここからは、僕が【全てのサイン・作戦】を立てさせて頂きます。」


「「「「「え!!?」」」」」


「ちょ・・ちょっと待った変態先生。
あんた・・素人だろ・・?」


「君達が考える戦術は向こうの監督さんに見抜かれています。であれば・・・。」


「「「「・・・・。」」」」


「・・・・ここからは、僕の論理的思考にお任せ頂きましょうか?」


「あ、でも先生・・。
サイン出せますか・・?」


「ご安心ください中村君。

2月末から毎週土曜日、
イヤと言うほど見せられましたから。

君が出すそのボディランゲージの法則性は頭に入っています。」



ここに来て・・初めて・・・

阿部先生が・・【野球部 監督っぽい】動きを見せ始める・・!!


・・他の学校なら当たり前だけど・・。


南邦高校を指揮する智将 野村監督さんに対抗する為、

ここからは・・
なんだか不安しかないけど・・

でも・・変態の“なんとか的思考”に委ねる事になった・・!


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