天才か、狂人か。 ~変 態 化学教師、野球部の監督にさせられる~
「しもうた・・!打ち損じでごわす!!」
続く1番福留くんはサードファールフライに倒れて、これでチェンジ。
あと1点・・・
残された攻撃は9回裏のみ・・!
「よっしゃー!守れ守れ~!!
頼むぞ憲伸!!」
最終回の攻撃に望みを託して、
みんなを守備へと送り出す・・!
「さて・・・大西君。」
「ん?なんだよ変態・・?」
「ベンチ裏に下がって、
ストレッチを開始してください。」
「え・・・・・。」
「僕が考えるこのチームの強みは、
レギュラーの9人だけでなく、ベンチにも個性豊かな選手が揃っている事。」
「・・・・・・・・・・・。」
「その中にはご存知、
代打の切り札 渡辺君がいて・・。」
「・・・・・?」
「【代走の切り札】として、
足のスペシャリストの君がいる事です。」
「お・・おいおい・・。急に褒められてもリアクション取りづらいだろ・・。」
「9回裏は上位打線の、
2番 荒木君から始まる好打順です。
ベンチメンバーの出番は無いかもしれませんが・・
智将 野村先生が、まだ何を仕掛けてくるのか分かりません。」
「・・・・・・・・・・。」
「【絶体絶命の状況】が訪れてもいいように、君は“足”の準備を始めてください。」
「わ・・・分かった!!」