天才か、狂人か。 ~変 態 化学教師、野球部の監督にさせられる~
「・・・・・・福留君。」
「・・・・・・・・・・・。」
「もし井上君が出塁したら、
・・・いきますよ?」
「・・・・・・・・・。」
「では、僕からの指示をお伝えします。」
「・・・・・・・・・・・。」
「【1スイング】だけ許可します。
今の君の足の状態・・そして今後の君の選手生命の事を考慮しても、
決して無理はさせられません。君がバットを振っていいのは1回だけです。」
「・・・・・・・・・・・。」
「もし、1スイングで仕留められなかったら、素直に三振してきてください。」
「・・任せたもんせ・・監督どん・・!」
《ボール スリー!》
井上くんが持ち味の選球眼を発揮する・・!
絶対にボール球には手を出さない!
阿部先生からの指示を受けて、
ネクストバッターズサークルにはスタメンを外れた薩摩男子が控える・・!
《・・・ボール!フォア!!》
「「「「よっしゃー!ナイスセン!!」」」
やった!!井上くんがフォアボールを選んで、これで2アウト一塁三塁!!
すぐに中村くんが球審に交代を告げた・・!
次打者 7番 岩瀬くんへの代打が場内にコールされる!!
[先発ピッチャー]として、
ここまでのウチらの快進撃を支えてくれたゴールデンルーキーに代わって・・
もう1人の・・[1番 センター]として、
ウチらの快進撃を支えてくれた・・
【背番号8】が左バッターボックスへと向かう・・!!