天才か、狂人か。     ~変 態 化学教師、野球部の監督にさせられる~


「・・・・・・中村君。」


「はい・・・・。」


「恐らくあと1回スイングしたら、
完全に再発します。

また“ファール”になったら、
治療のタイムを要求してください。」


「はい・・・・・。」


投じられた7球目・・・


「チェストーー!!」

《ファール!》


中村くんがタイムを取るその前に・・

スイングした福留くんが“ドッスン”と音を立てて・・背中から倒れた・・。



《タイム!!》


すぐに中村くんが冷却スプレーを持って、
駆けつ・・・・・


「助太刀無用でごわす!!!!!」


「!?」


「キャプテン!おいどんはまだ振れもす!
まだ倒るっわけにはいかん!!!!」


「福留・・もう無理するな!!
あとは俺達に・・・!」


「後で監督どんに怒られるのは覚悟しちょっ!!

じゃっどん・・おいどんは・・・

岩瀬の為にも・・おいどんにこの背番号を譲ってくれた大西どんの為にも・・。」


「・・・・・・・・・・・。」


「3年生の先輩方の為にも・・・
諦めよごたなか!!!!」


「「「「「・・・・・・。」」」」」


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