天才か、狂人か。 ~変 態 化学教師、野球部の監督にさせられる~
《アウト!!!ゲームセット!!!》
「「「荒○◆※■木△ーーー!!!」」」
立浪くんが・・山口くんが・・抱き起こす。
レフト井上くんが・・内野陣のみんなが・・
憲伸くんが・・ベンチメンバーが・・
号泣しながらそこに向かって走・・・・
「・・○◆※※■△・・・。」
・・もう・・・もう視界が滲みすぎて・・
・・・もう見えないよ・・・。
「・・・ハッあり得ない・・・・・。」
変態の“なんとか的思考”をも上回る・・
[お荷物]から、
[レギュラー]に成長した努力。
腰が抜けてドカッとベンチに座り込んだ阿部先生が・・初めて[ニチャァ]じゃなくて、
【爽やか】な笑顔を見せた・・・。
「・・アァア・・!!!・・ウゥゥ・・スッ・・・
ヴァラギ君!!!(ToT)(ToT)(ToT)」
「やったよサエちゃん!!
俺・・・ちゃんと捕れたよ!!!」
・・・・サエちゃん・・・・
・・・どうやって入ってきたの!!?
「「○◆※※■△!!!」」
アリサも・・教頭先生も・・・
・・・どっから入ってきたの!!?
「・・・・・筒井さん。」
「○◆※?」
「君も行ってきて大丈夫ですよ。」
「○◆※!?」
「乱入してきた教頭たちが、
係員に止められていません。
恐らく今日だけは、
無礼講で許してくれたんでしょう。
・・・このノリなら、
“記録員”も飛び出して大丈夫です。
もし問題が有ったら、
あとで教頭に叱られてもらいます。」
“普通”・・優勝が決まった瞬間は、
マウンドにみんながなだれ込んで、
マウンド上で・・全員で空に向かって人差し指を立てて“一本指ポーズ”を取る・・。
「ミク!!!!」
「○◆※※■△!!!」
・・・“普通じゃない”のが・・
ウチら青愛学園っぽいね・・!
右中間の前方・・・セカンドの後方。
白球が最後に落ちてきた場所で出来上がる・・歓喜の輪の中に私も飛び込んで、
みんなで・・空に向かって・・
・・・・【夢現】に叫んだ!
夏の全国高校野球
愛知県大会
優勝 青愛学園