天才か、狂人か。 ~変 態 化学教師、野球部の監督にさせられる~
「・・教頭。あなたは何かありますか?」
「あ、いえいえ。逆に・・
阿部先生はもう大丈夫ですか?」
「・・・・“大丈夫”とは?」
「あなたは叙々苑 祝勝会も欠席されたし・・この子達とやり残した事はもう無いですね?」
「・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・?」
「「「「・・・・?」」」」」
「そうですね・・・・・・。
もし皆さんが良ければ・・・・。」
「「「「・・???」」」」」
「皆さんと一緒に・・・
写真を撮りたいですね。」
「「「「え!!?」」」」
「今だから言いますが、
僕はあまり他人に対して嫉妬などの感情を抱くことはありませんが・・。」
「「「「・・・・・・。」」」」
「大会前に必勝祈願をした際、
皆さんの中央に位置して写真に納まる教頭が羨ましかったです。」
「いやいや・・あんたも一緒に映りたかったんなら言えよ!!」
「カメラマンがいなければ写真は撮れません。
それに君たちが、かの“写真嫌い”としても有名だったアインシュタイン先生のイメージに引っ張られて[理系の人間は写真が好きじゃない]と勘違いしている可能性もあったので自重しましたが、僕は割と写真が好・・・」
「うるせぇ変態!!
つべこべ言わずに撮るぞ!」
「・・・・失礼しました。」