天才か、狂人か。 ~変 態 化学教師、野球部の監督にさせられる~
最終話
最終話
8年後
元 野球部マネージャー ミク
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「財布持った?」
「おぉ。」
「・・ちゃんと財布の中身入ってる~?」
「バーカ。今日は1人4500円だろ?
今月は無駄遣いしてないから大丈夫だよ。」
玄関を出て・・・
家の前で停まっていた車に手を振る。
「ごめんっお待たせ~。」
「ミクまたお腹おっきくなったね!」
後部座席から出てきたアリサにエスコートしてもらって・・
「よぉ憲伸。悪いな車出させて。」
「俺はノンアルコールで酔えるから大丈夫。それにしても筒井・・もうパンパンだな。」
「お前んとこと同級生になったらいいけど、多分俺らのほうが1年先輩になるな。」
運転席に座る憲伸くんに私もお礼を言った所で、発進してもらった。
時が経つのは早いもので・・・あの夏から、8年が経過しようとしていました。
今日は4年に1度の野球部OB会。
卒業後も、お互いの結婚後も、
今でも家族ぐるみの付き合いをしている親友夫婦と一緒に、会場の居酒屋さんへ向かう。