天才か、狂人か。 ~変 態 化学教師、野球部の監督にさせられる~
「君達はなぜ練習に使う用具やマシンの準備をしない?
なぜ練習が終わったら、
グラウンドに転がっているボールやバットに見向きもしないで一目散に更衣室へ帰る?
“練習中に水分を摂る事はとても大切な事”だと分かっていながら、
なぜ誰一人として自分でその水分を用意しない?」
「それは・・・。」
「だって!それが私達マネ・・・。」
「もし[それはマネージャーの仕事だから]と考えているなら、
今日からその考え方を改めなさい。
君達の主張は、
[家事・炊事は女がやる事]
[育児は女がやる事]
[俺達はその分、
仕事してるんだから我慢しろ]
と言っているのと同じだ。
そんな事だからこの国は[先進国]でありながら、
欧米諸国から[時代遅れの国]とレッテルを貼られているんだ。」
「「「「「「・・・・。」」」」」」
「「「・・・。」」」
「・・マネージャーの3人。君達へ問う。
・・・君達はなぜ・・・
野球部のマネージャーになった?」
「「「・・・・・。」」」
「“思い出作り”ですか?
“野球部マネージャー”というブランドを得て自己顕示欲を満たしたいからですか?
“野球部に所属する男子生徒”と恋愛関係に発展したいからですか?」
「「「・・・・・。」」」