天才か、狂人か。 ~変 態 化学教師、野球部の監督にさせられる~
「1人じゃ練習なんてできねーよ。」
「キャッチボールぐらいだったら私できるよ?」
「・・・そんな事より、
一発ヤらせ・・・。」
「死ね!!」
「あ痛っ!」
漫画ごとぶん殴って起き上がらせた所で、
私もベッドに座らせてもらう。
「ったく・・いつになったら活動させてくれるんだよ・・。」
「監督が決まらないうちはダメ・・だってさ。」
「・・江藤が辞めてくれたから、
俺達はもっともっと強くなれる。」
「・・・そうだね・・・。」
「アイツ・・あの試合で俺に“送りバント”のサイン出したのぜってぇ許さねぇ。」
「そうだね・・・
ってそこじゃないでしょ!!」
「あ?」
「普段の練習中から暴力振って・・
試合でミスしたら鉄拳制裁して・・
先輩達はそれでも強くなれたから我慢してたけど・・
でもやっぱり江藤先生は間違ってるってずっと思ってた。」
「ひょっとして・・
ミクが内部告発したの?」
「ううん。中村くんなんだってさ。」
「中村か・・・。
まぁ・・あいつなら納得だな。」