天才か、狂人か。     ~変 態 化学教師、野球部の監督にさせられる~


「いつの間にか・・
“当たり前”だと思ってた。

いやいつも“ありがたい”とは思ってるけど、

いつの間にか・・
“その気持ち”が薄れてた。」


「・・あ・・ひょっとして・・?」


「自分達で準備・片付けするようになって、自分達で全部やるようにして、

自分達でアイシング用の氷とかも作って・・。」


「・・・・・・・・・・・・・。」


「毎日スゲー大変な事をマネの3人にやらせてたんだなって・・改めて分かった。」


「・・・ううん。ちょうど筋トレになってて良かったというか・・

ちょっとした運動というか・・。」


「化学室で変態先生にキレられて、
俺達全員、“ハッ”となった。

あの時、その事だけについては誰も言い返せなかっただろ?」


「・・・・・・。」


「憲伸の“癖”の件もそうだけど・・

アイツ、変態だけど意外と色々と目を配って俺達の練習見てたんだな。」


「そうだね・・・。」

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