天才か、狂人か。 ~変 態 化学教師、野球部の監督にさせられる~
「・・・ずっとそこに立たれてると、
気が散るんだけど・・・?」
「・・・・・・・・。」
「・・・。」
ウチらのほうを一瞬見て、
すぐにゲーム画面に目を移すこの男子は、
龍ちゃんと同じ・・1年生の頃からライトのレギュラーを任されて、
不動の“3番サード 龍ちゃん”
の次の打順を任されていた・・
不動の“4番ライト”・・
【左の強打者】立浪くん・・・!
「・・・・・・・・・・・・・・。」
「・・ミク。行くぞ。」
「立浪くん・・・
いい加減戻ってきてよ・・!」
「・・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・そうだよ?
ウチらは享令高校に“ボロ負け”したよ?
みんなで泣いて、みんなで今の実力を理解して、またみんなで頑張ってる・・!」
「・・・・・・・・・・・・・・。」
「別に・・立浪くんに頼らなくても、
“立浪くんが居てくれたら”
ってすがらなくても、
みんなで強くなるよ・・!」
「・・・・・・・・・・・・・・。」
「でも・・・そういう問題じゃなくて、
ウチらは夏に先輩達の前で誓った通り、
【全員で】甲子園目指したいんだよ!?」
「・・・・・・・・・・・・・・。」