天才か、狂人か。     ~変 態 化学教師、野球部の監督にさせられる~


「さて・・では本題に入りましょうか。」


阿部先生が今日も元気に薄気味悪い笑顔を浮かべて、

チョークを持って黒板に何か図を・・?


「変態先生、何書いてるの?」


“□”を9つ・・
“1回~9回”とその上に書いた。


「規約を知れば知るほど、
僕は野球の事が嫌いになっていく。」


「え・・・・。」


「9回までの攻撃と守備の繰り返し。
・・・・【長すぎ】です。」


この男・・ついにはルールにまでケチをつけ始めたか・・!


「いやいや、そんな事俺らに文句言われても・・。」


「ご安心ください。
今のは独り言の愚痴です。

今から順を追って説明します。」


「「「「・・・・。」」」」


「2月末から始まる実戦を観察して、
僕の論理的思考は完成を迎える。

だけどその前に、現時点で・・

僕が判断したこのチームの【弱点】を指摘しましょう。」


「「「「・・・弱点・・?」」」」


「はい。今の君達には【3つ】ある。
まずその中の1つ・・・・・。」


「「「「・・・・・。」」」」

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