35cmの音
「このままがいいんだ私」

それが逃げだとしても。

「いんじゃねーの?」

「いいのかな?」

「大事にされてるならいい」

玲音は私のこと、

「そう、なのかな...?」

大事にしてくれてるのかな

「他の輩なら今頃押し倒されてるから」

「えぇ?!?!」

「そのうち爆発するんじゃない」

「ん??」

「レオくんどーやって処理してんだろ」

「処理って?」

「....いや、忘れておくれ。」

「なになになに?」

「いや、あんたには早かった」

「なにそれー!気になる!」

ユナに話を聞いてもらえたから

「大人になったらな!」

少しだけラクになった。

「なにそれー?謎っ!」

そして、早く家に帰りたくなった
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