35cmの音
俺は今日、
咲那の部屋を飛び出し
“大人たち”に呼ばれた場所へ向かった。
多分、君と出会ってなければ
ずっと逃げたままだった。
一人でここまでこれなかった。
咲那と初めて会った日に言っていた、
“約束は破るためにあるんだよ”
その言葉が浮かんだ。
「破るためにある、か...」
俺には出来ないと思っていた。
「どうするつもりだ?」
夢を追いかける権利も勇気も
そんなものどこにもないと
信じて疑わずに生きてきた。
咲那の部屋を飛び出し
“大人たち”に呼ばれた場所へ向かった。
多分、君と出会ってなければ
ずっと逃げたままだった。
一人でここまでこれなかった。
咲那と初めて会った日に言っていた、
“約束は破るためにあるんだよ”
その言葉が浮かんだ。
「破るためにある、か...」
俺には出来ないと思っていた。
「どうするつもりだ?」
夢を追いかける権利も勇気も
そんなものどこにもないと
信じて疑わずに生きてきた。