35cmの音
咲那が中へ入るのを見て

少し時間を空けてドアを開けた。

「玲音おかえりー!!!」

明るく振る舞う咲那

「...ただいま」

いつも、いつも、

「遅かったね!どこに行ってたの?」

いつだって、

「遊園地」

何も言えないけど

「...さぞ楽しかったでしょうね。笑」

全てを悟っては

「おう!一人遊園地」

聞かないでいてくれる。

「えぇ一人で?!かっこいいなぁ」

俺のことを理解して

「だろ。ちょっと疲れたわ」

どんな時でも

「....おつかれさま玲音。よしよし!」

味方でいてくれる。
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