35cmの音
皆とバイバイして

「はー。楽しかったね。予想以上だった」

余韻に浸りながらバイト先へ向かう

「だな。サナの笑顔がみれて良かった」

.....あ!そうだった!!!!

「サトちゃん!!!!ごめん、浴衣...」

私は鞄から財布を出そうとしたけど

サトちゃんが手を押さえる

「いいって」

「良くない!!!返すよ!」

「大丈夫だって」

「いや!駄目だよ!ちゃんと、」


サトちゃんは少し考えて、



「....じゃあ、これでチャラね」



私に顔を近付けた
< 146 / 938 >

この作品をシェア

pagetop