35cmの音
玲音の聞いたことないような

「何やってんの!」

低い声が響く。

「えっ、玲音...?!?!」

玲音が私の腕を掴む

「今の何すか?」

今度はサトちゃんのほうを見て

怒った声で訪ねる。

「見てわかんない?キスですけど?」

いつも笑顔のサトちゃんも

目が怖い。

「は?何考えてんすか?」

ここで初めて、

「なんで駄目なの?関係ないですよね」

とんでもないことになっている事に

「ふざけてんの?」

玲音の真剣な目を見てようやく気が付いた。
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