35cmの音
「玲音なんか大嫌い。」

そんなのいらないよ...



「あっそ。じゃあ、もういい。」



“もういい”

私と同じ気持ち。



だから、

離れると思ったのに



「え?」



玲音は私を引き寄せ

階段の壁に押し当て、

腕を掴み、



「もー知らねぇ」





キスをした。
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