35cmの音
あんなの反則だろ

「....はぁ、推ししか勝たん。」

バイト先でさっきのアレを回想中。

「え?」

あ、そうだ。

大事な話しの途中だった

「だからサトちゃんとは、ごめん!」

告白の返事をした。

「だろーな」

「え?」

「始めからレオくんに敵う訳ないのは
もちろん分かってたし、サナが幸せに
なるならって応援してる自分もいたし」

私が幸せになるなら、か。

「サトちゃん...」

なんて良い人。

「だから頑張れよ!」

背中を押された

「ありがとう」

ゆっくり頷いた

「昨日はごめんな。」

「全然、気にしてない!」

そのおかげで玲音との距離が縮まったし

「少しは気にしろ!笑」

「はは!あーうん?」

「これからも友達としてよろしくな」

「よろしくね!あ、これ浴衣代。」

サトちゃんの夢は

「だからいいって!笑」

お母さんと世界一周旅行に行くこと。
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