35cmの音
まだ17歳だったあの日、
「玲音は表に立ってる方が似合ってるね」
そう言って、君が笑った。
違う意味だったとしても
俺の胸にはすごく響いた。
「だめだめ!もったいない!
もっと明るい場所で見せつけないと!」
あの言葉があったから
俺は今こうして
表舞台に戻ることができた。
“玲音が眩しいや”
君はそうやって笑いかけてくれたのに
次に同じ言葉を呟いた君は、
寂しそうに泣いていた。
きみに救われていたのに
傷付けてばかりの俺が
咲那の傍にいられる理由なんて
もうどこにもなかった。
咲那は今、どこにいるのかな。
「玲音は表に立ってる方が似合ってるね」
そう言って、君が笑った。
違う意味だったとしても
俺の胸にはすごく響いた。
「だめだめ!もったいない!
もっと明るい場所で見せつけないと!」
あの言葉があったから
俺は今こうして
表舞台に戻ることができた。
“玲音が眩しいや”
君はそうやって笑いかけてくれたのに
次に同じ言葉を呟いた君は、
寂しそうに泣いていた。
きみに救われていたのに
傷付けてばかりの俺が
咲那の傍にいられる理由なんて
もうどこにもなかった。
咲那は今、どこにいるのかな。