35cmの音
「何考えてんの?!危ないでしょ!」

私は離れようとしたけど

「ごめん」

玲音が抱きしめた

「なんなの?!」

凹んだし、意味分かんないし、
怒った玲音は怖かったし、

「ごめんって本当」

でも追いかけてくるし、謝るし

「そんなにデート嫌だったんだね」

涙がボロボロ零れた。

「違う、そーじゃない。」

「嫌なら最初から来なくてよかったのに!」

「咲那ごめんな、でも...」

なんで謝るの?

「もういい」

私は駅を出た

「なんで聞かねーの!俺の話し...」

追いかけてくる玲音を


「レオみつけた!!!!!」



誰かが呼び止めた
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