35cmの音

「そんな奴さっさと捨てちまえ！」
「そーだそーだ！次行こ次！」
「いや、捨てるにはまだ早いよ」

そんな奴って思えるなら

とっくに諦めてる。

だけど、やっぱり考えても答えは同じ

「私、玲音のこと待ってちゃ駄目かな」

そもそも、

何を思っても私には
そうすることしかできない

だったらそうしたい。

いつまででも待っていたい。

「私は反対。待ってて意味ある？」
「サナが傷付くだけだと思う...」

ユナとミイナの気持ちは分かる

私のこと想って言ってくれてる。

だからこそハッキリ教えてくれる

「信じてみちゃ駄目なの？」

ヒナが言った。