35cmの音
「別に私もうぜんっぜん平気だし!」

時間が経てば

「はいでたよー。強がりちゃん」

こうやってだんだん平気になって、

「別になーんとも!」

玲音のいない時間に慣れて

「はいはい。じゃあ聞く?」

大丈夫になると思ってた。

「かかってこいノスめ」

ミイナが私の耳にイヤホンをつけた

♪♪♪♪♪♪♪♪

「ほーら。言わんこっちゃない」
「ったく!どこが平気なのよ!」
「はー。レオくんに見せてやりたい」

玲音の気持ちを知ると

やっぱりまだ、


ここから動くことなんて出来なかった。
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