35cmの音
「あー!!!ゲームオーバー!くそっ」

玲音がゲームを投げ大の字に寝転がる

「汚い言葉はダメだよ!」

そんな汚い言葉遣うと...

「何?父さんに怒られるってか?」

玲音が起き上がり僕に顔を近づける

馬鹿にしたような目で言った。

「そうだよ!」

その真っ直ぐな目を見れなくて逸らす

「はぁー。お前はさーなんでそうやって
いっつも親の言うことばっか聞くの?」

双子なのにまるで正反対。

「だって、、、」

お父さんの言うことは絶対だし

何よりあんな怖い人に反抗なんて...

「だっさ!自分がそれが正しいって
思ったらべつにそれでいいだろ」

玲音が立ち上がる

「どこ行くのー?」

アミちゃんも後ろをついていく


「スーパーヒーローごっこ!」


あ!そうだ!!

「待って玲音!」

僕も後を追いかけた。
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