35cmの音
「ねぇ見て見て舞音!玲音だよ!」

玲音が出ているテレビを
お母さんはいつも嬉しそうに見ている

はぁ。僕のこともいつか
あんな風に見てほしいなぁ。

「ほんとだね。すごいや」

僕はお母さんの隣に座った

「ねー玲音もこっちにおいでよ」

お母さんが呼んでも

「べつに興味ないからいい」

ゲームに夢中。

「あら、スーパーヒーローは楽しくなかったの?」

お母さんが玲音のところへ行く

「そ!だから次はまだやったことないやつ探して」

嬉しそうなお母さん。
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