35cmの音
「だから俺も、親には頼らず
ちゃんと自分で稼いで、咲那を...
立派な人間になろうって決めたんだ。」
親やばーちゃんのお金で咲那を
幸せにするのは違うと思ったから。
「へーアンタにそんな事
言わせるなんてすごい子だね」
いつまでも夢も追いかけず、
会社を継ぐ訳でもなく
ただ逃げているだけの俺のまま
「うん。咲那がいたから頑張れたんだ俺」
咲那に想いを伝えることは出来なかった。
「でもそんな良い子を待たせちゃいけない。」
じーちゃんはばーちゃんを待っていた
ずっとずっとずっと待っていた
だけど、病気で早くに亡くなった。
ばーちゃんはそれをずっと後悔していた。
ちゃんと自分で稼いで、咲那を...
立派な人間になろうって決めたんだ。」
親やばーちゃんのお金で咲那を
幸せにするのは違うと思ったから。
「へーアンタにそんな事
言わせるなんてすごい子だね」
いつまでも夢も追いかけず、
会社を継ぐ訳でもなく
ただ逃げているだけの俺のまま
「うん。咲那がいたから頑張れたんだ俺」
咲那に想いを伝えることは出来なかった。
「でもそんな良い子を待たせちゃいけない。」
じーちゃんはばーちゃんを待っていた
ずっとずっとずっと待っていた
だけど、病気で早くに亡くなった。
ばーちゃんはそれをずっと後悔していた。