35cmの音
「しかしなに?あの僕ノートって」

俺の曲、聴いたんだ。

「ねーヤメテ」

恥ずかしい...

「それ僕も思いました!会社継がないって聞いて
あの歌聞いて何事?!って驚いて急いで
おばぁちゃんに会いに行ったんですもん」

舞音までイジる?

「バイト中にあの曲流れるたびに
一人でニヤニヤしてだいぶキモいぞあいつ」

なんか、想像できるわ。

「あら嬉しい。作った甲斐がありますな」

聴いてくれたことが嬉しくて

俺も思わず顔がニヤつく。

「遠くからでいーから笑顔にしてやれ」

店長の言葉はたまに深い。

「...はい。」

そして咲那のことを我が子のように
大切に想ってくれているのが
何よりも嬉しくて頼りになる。

「ねー僕も話しにまぜて」

舞音が言った。

久々に会ったけど、笑ってて安心した。

「じゃあ今度からは誘うわ。番号は?」

俺と舞音を、

「ふふ、なんか玲音すごい変わったね」

咲那が繋げてくれたんだ

「お前もな。咲那のおかげなら笑うな!」

アイツって本当スゲーや。
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