35cmの音
「サナ、ちょっとおいで!大丈夫?
アンタも少しは休憩していいからね!」

マキさんが私の浴衣を整える

髪も浴衣もいつの間にか
ヨレヨレになってた!

「はい!マキさんも大丈夫ですか?」

料理、大変だろうな


「大丈夫よ!帰りは送るからね!
それまでは頑張ってくれる?ごめんね」


やっぱりラストまでか...よーし!!



「はーい!がんばりますっ」

マキさんに帯をギュッと締められ
背筋かピシッとしてやる気が出てきた!



「さー!頑張ってらっしゃいっ!
浴衣可愛い!すごく似合ってるよサナ」

着る機会ができてよかった

「えへへ。」

花火の音すら聞こえない店内を
必死に走り回った
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