35cmの音
「...一人は、嫌かも。」

その音や声を聞いていると

「うん、いいよ。」

さっきの出来事を忘れられた。

「どこにもいかないで」

舞音くんの服を握った


「うん。ちゃんといる」



いなくなったらまた恐怖が襲いそうで

「怖い、から...一人はやなの。」

私は少しでも離れるのが怖かった。



「うん。ずっといるから」




その言葉に、体温に

「ありが...と、う。」

大きな手に安心する。
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