35cmの音
「なんかじじくさっ」

未来なんて考えた事もなかった。

「じゃあ思い切り青春してこい!」

だから、その先を考えた時

「それはないかな...」

初めて疑問が湧いた。

ベランダのお花に水やりしている玲音が手を止めた

「なぁ咲那、行くだけ行ってみ?」

私の目線までしゃがんで

「うーーん、、」

髪を撫でる

「それでも駄目なら辞めていいから」

予想外な台詞

「簡単に言いますね」

学費2年分も払って貰ってるのに。
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