35cmの音
「れ、、、、、、、音は、
おばぁ様に会いに行ってるの?」

久しぶりに名前を呼んだから
すごくぎこちない!!!

「.....んー?笑」

あ、何か駄目だったかな?

「ごめん。言えないよね」

「いや、そうじゃないんだけど...んー」

言いづらい理由ってこと?

「会ってないの?」

少し考えてから答える舞音くん

「......実はさ、こっちに、
日本に戻ってきてから一度も、ね。」

え?!こっちに戻ってきてって、、、

そんなに?!

「でも、学校は?」

「あっちで自分の部屋借りてるらしい」

なるほど...

「どうして会ってないの?」

困ったように優しく笑って

「んー、なんでだろ?」

何も答えない舞音くんを見て
なんとなく理解できた。

「もしかして、私のせい?」

「いや、サナちゃんは悪くない!」

やっぱりそうなんだ

「なんで会いに行ってないの?」

「...おばぁちゃんと約束したらしくて、」


「約束??」



舞音くんに理由を聞いてすぐに
私はアメリカへ向かった。

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