35cmの音
静まり返った空間に冷たい風が流れ込む
「ありがとうございましたぁー!」
扉が開き観覧車のスタッフの声や
ザワザワした園内の音が響いた。
「...サナちゃん?」
私は舞音くんの手を握って外へ引っ張った。
「勘違いしないで!守ってもらわなくていい、
支えてもらう程弱くもない。そんなのいらない」
私は良い人なんかじゃない
さっき、
舞音くんと見たあの景色すらも、
玲音に見せたいと思った。
![](https://www.berrys-cafe.jp/img/member/653497/trq9sxlgxl.jpg)
「私はね、誰にでも優しいし
誰にでも笑いかけるし、良い奴なの!」
偽善者で最低で最悪で
「へ?!急にどうし...」
悪い奴で、不器用で、
相手の気持ちにすら気付けない...
「だから!誰にでも優しいし、
誰のこともほっとけないの!」
だから、
「....知ってるよ。」
言わないで。
「これは、特別なんかじゃないから!」
舞音くんだけは
好きだなんて言わないで。
「ありがとうございましたぁー!」
扉が開き観覧車のスタッフの声や
ザワザワした園内の音が響いた。
「...サナちゃん?」
私は舞音くんの手を握って外へ引っ張った。
「勘違いしないで!守ってもらわなくていい、
支えてもらう程弱くもない。そんなのいらない」
私は良い人なんかじゃない
さっき、
舞音くんと見たあの景色すらも、
玲音に見せたいと思った。
![](https://www.berrys-cafe.jp/img/member/653497/trq9sxlgxl.jpg)
「私はね、誰にでも優しいし
誰にでも笑いかけるし、良い奴なの!」
偽善者で最低で最悪で
「へ?!急にどうし...」
悪い奴で、不器用で、
相手の気持ちにすら気付けない...
「だから!誰にでも優しいし、
誰のこともほっとけないの!」
だから、
「....知ってるよ。」
言わないで。
「これは、特別なんかじゃないから!」
舞音くんだけは
好きだなんて言わないで。