35cmの音
「自信持ちなさいってサナ!
貴方は堂々としてればいいのよ」

「でも、私は」

毎日会っているアミさんと
離ればなれになった私じゃ

天と地ほどの差。

幼馴染みでいつも隣にいたアミさん
勝ち目なんてきっとない。

「なーにナヨナヨしてんだよ!
心までモヤシに育てた覚えはねーぞ?」

店長がビシバシ背中を叩く

「...うぅ。確かに」

ナヨナヨしてる自分なんて嫌いだ

「ビシッと言ってやれ!」

私はエプロンを脱ぎ捨てた。

「はい!あ、店長あとの掃除は
よろしくおねがいしますっ!!!」
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