35cmの音
「そう想うんだ。って!私、歌手でも
ないのになんか偉そうだよね、あはは」

涙が止まらない玲音の髪を撫でた


「...ねぇ、咲那」



えっ、、、、




「どうしたの?」





玲音が私を抱き締めた。



「もう迷わない。今は頑張るから、」



玲音の腕は相変わらず温かくて優しくて、

「...うん。頑張ろう」

だけど、

今まで抱きしめてくれた中で一番強かった。
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