35cmの音
そして、


その綺麗な目は


大きな体は、


目の前の私を通り過ぎるほど


「だからもう、会わない。
...日記も、もう書かない。離れよう」



ひたすらに前を向いていた。




「....またサヨナラなんだね」




そして涙が溢れそうになるほど


その声は私の耳に、胸に、



心に響いた。



「咲那...聞いて、」



私の耳に玲音の“最後の言葉”が響いた。
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