35cmの音
「百合は、強い人だった。
そして君をとても愛してた。」

私の涙は枯れることを知らない程、
お母さんのことを知れば知るほど

涙がとめどなく溢れた。

「おか、ぁ...さんっ、」

私のお母さんは

「約束、遅くなってごめんね」

弱くなんかなかった。

「こ...これ、って、っ」

誰よりも強くて、

「お母さんから君への手紙。」

そして、

「お母さん、、、」

誰よりも

私のことを想っていた。
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