35cmの音
「さー帰った帰った!」

手紙を渡す百合

「はいはい...」

しっかり受けとる俺。

「あー、待って少年!」

「なに?」

「ありがとう...」

「べ、別に!」

君を支えたかった。

「私がいつも見てるから。
だから君は生きて笑いなよ少年!」

だけど、いつしか
俺のほうが支えられていた。

「うん、また明日ね!」

その合言葉が

「また明日!」

俺たちの励みだった。
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