35cmの音
「そんな事が...」


そんな奇跡が起きるなんて、


いや、これはきっと

「僕と姉は、君の事を小さい頃からずっと
見守ってきたんだよ。君には内緒でね。」


奇跡なんかじゃない。


「じゃあ、あの、沢山の...写真は、」

「うん、百合が君に見せたかった景色だ。」


お母さんと修司さん、

「修司さん、私...貴方にもマキさんにも、
どれだけ感謝してもしきれません。」

そしてマキさんや店長が

ずっと私の為にしてくれていた


「いいんだよ。僕たちが好きで
ずっとやってたことなんだから。」


“想い”なんだ。
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