35cmの音
「父が唯一、笑ったんです。」
歌手を目指したきっかけを
「へぇー。それは嬉しいね」
LEOさんに話した。
「だけど、反対してて...早く地元に
戻ってこいって。この前も電話で...」
つい愚痴をこぼしてしまった
「ねぇ、マイカちゃん。それってさ、
多分ヤキモチ?だと思うんだけど。
一人占めしたかったんじゃないかな」
予想外の答えに驚いた
「父がヤキモチを?ないない!」
それは絶対にありえない!
「それにさ、勉強よりも家族よりも、
君が大切にするその“音”に
嫉妬しているんだと思うよ。」
人に興味無い人だし
お母さんにすら関心もなかったもん
「えー。どうですかね...」
無表情で無口でとにかく無って言葉が似合う父
「何よりさ、ここで一人ぼっちで暮らす
君を誰よりも心配してるんだと思うよ。」
私を心配?そんなこと無いと思うけど、
「...そう、なんですか、ね?」
年上だから妙に説得力あるなぁ。
「僕も心当たりがあるから」
何かを思い出して笑うLEOさん
「心当たり?」
「娘が可愛いくて、だけどそれを娘には
嫌われたくないから出せなくてね...」
嬉しそうに話してる
「娘?」
「うん。強がって想いとは裏腹な言葉
ばかりぶつけちゃってさ、それで結局
可愛い娘にウザがられるというね。笑」
不器用なお父さんだなぁ。笑
歌手を目指したきっかけを
「へぇー。それは嬉しいね」
LEOさんに話した。
「だけど、反対してて...早く地元に
戻ってこいって。この前も電話で...」
つい愚痴をこぼしてしまった
「ねぇ、マイカちゃん。それってさ、
多分ヤキモチ?だと思うんだけど。
一人占めしたかったんじゃないかな」
予想外の答えに驚いた
「父がヤキモチを?ないない!」
それは絶対にありえない!
「それにさ、勉強よりも家族よりも、
君が大切にするその“音”に
嫉妬しているんだと思うよ。」
人に興味無い人だし
お母さんにすら関心もなかったもん
「えー。どうですかね...」
無表情で無口でとにかく無って言葉が似合う父
「何よりさ、ここで一人ぼっちで暮らす
君を誰よりも心配してるんだと思うよ。」
私を心配?そんなこと無いと思うけど、
「...そう、なんですか、ね?」
年上だから妙に説得力あるなぁ。
「僕も心当たりがあるから」
何かを思い出して笑うLEOさん
「心当たり?」
「娘が可愛いくて、だけどそれを娘には
嫌われたくないから出せなくてね...」
嬉しそうに話してる
「娘?」
「うん。強がって想いとは裏腹な言葉
ばかりぶつけちゃってさ、それで結局
可愛い娘にウザがられるというね。笑」
不器用なお父さんだなぁ。笑