35cmの音
恋人にはなれなくてもいい
他の人を想っててもいい

だけど、

「少しは、僕に頼ってよ」

だけど僕のことを...

少しでも望みが叶うのならば
僕が隣にいたかった。

だけどもう、分かってる。



「うん、悲しいよ。時々辛いよ。
だけどね、幸せのほうが大きいの」




苦しむことすらも

「うん、」

2人にとっては愛しくて

「玲音と出会って、恋をして、
それだけでまた立ち上がれるんだ。」

僕が入り込む隙間なんて

「し、知ってる。」

「なんで舞音が泣くの...」

やっぱりどこにもないんだ。
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