35cmの音
お店の前にマイカちゃんが立っていた。
今日はギターはもっていない
そして、座ってもいない。
ただ “誰か” を待っていた。
正直、会いたくはなかった。
「あの!」
やっぱり...
私に声をかけるマイカちゃん。
「あの、聞きましたか?」
歌を?話しを?
どちらにせよ聞きたくない
良い事ではないから。
「いえ。急いでるので失礼します。」
今の私はとても嫌な奴だ。
「まっ、待って下さい!」
立ち去ろうとする私の腕を
ぎゅっと掴むマイカちゃん
「バイトに行かないと...」
私と出会った後に知り合った人には
こうやって嫉妬するなんて...
「私の話しを聞いて下さい。」
今の私は自分でも嫌になる程、
心が狭くて醜くてとても汚ない。
私はそんな感情を、
「貴女の曲は聴いていません。」
玲音の側にいるマイカちゃんにだけは
見せたくはなかった。
「理由を、私の想いを貴女には
ちゃんと話しておきたくて!」
理由って?
想いって?
“LEOさんが好きです”
その言葉の意味を?
聞かなくていいのなら聞きたくは無い。
今日はギターはもっていない
そして、座ってもいない。
ただ “誰か” を待っていた。
正直、会いたくはなかった。
「あの!」
やっぱり...
私に声をかけるマイカちゃん。
「あの、聞きましたか?」
歌を?話しを?
どちらにせよ聞きたくない
良い事ではないから。
「いえ。急いでるので失礼します。」
今の私はとても嫌な奴だ。
「まっ、待って下さい!」
立ち去ろうとする私の腕を
ぎゅっと掴むマイカちゃん
「バイトに行かないと...」
私と出会った後に知り合った人には
こうやって嫉妬するなんて...
「私の話しを聞いて下さい。」
今の私は自分でも嫌になる程、
心が狭くて醜くてとても汚ない。
私はそんな感情を、
「貴女の曲は聴いていません。」
玲音の側にいるマイカちゃんにだけは
見せたくはなかった。
「理由を、私の想いを貴女には
ちゃんと話しておきたくて!」
理由って?
想いって?
“LEOさんが好きです”
その言葉の意味を?
聞かなくていいのなら聞きたくは無い。