35cmの音
LEOさんの心に触れたら、

私の方が苦しくて、悲しくて、切なくて

涙が止まらなかった。


「なん、で...あの人なんですか... 」

そして、

ただひたすらに


羨ましくて、妬ましくて、


その表情も想いも言葉も、




どうしても私じゃ無理で。



「俺が追いかけてるからかな。」



私は今までずっと
LEOさんを追いかけ続けた。



「そして、あの子に守られてるんだ」




私は貴方に守られてばかりだった。



「俺が初めて必死になって、
初めて夢中になれた子なんだ。」



私は貴方に夢中だった。
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