あの日の恋は、なかったことにして
***
お昼はいつも、弁当を持って会社のそばの公園まで行くことにしている。
金欠なのを周りに知られたくないという、小さなプライドだ。
お弁当を広げたとき、スマホにメッセージが届いた。
「うわ、あのときの合コンの医者からだ」
3対3の合コンは、最初は当たりだと思ったけど、とんでもない地雷が仕掛けられていた。
いい感じに話が弾んだ研修医(たしか、循環器科とか言っていた)から帰り際に手渡されたプレゼントが、ナース服だったのだ。
「今度ふたりで会おう。そのとき、これを着てくれると嬉しいな」
きもい。
普段、いったいどんな気持ちで勤務しているのだろう。
一緒に働いているナースが気の毒になってくる。
もちろん誘いはスルーしていた。でも、頻繁にメッセージが送られてくるので、さすがに迷惑している。
その医者は、コンパに誘ってくれた受付嬢とは、以前からよく飲みに行っていると聞いている。
彼女経由で、やんわり断ってもらおうかな。
さっそく、お弁当を食べたあと、会社の受付に立ち寄ることにした。
お昼はいつも、弁当を持って会社のそばの公園まで行くことにしている。
金欠なのを周りに知られたくないという、小さなプライドだ。
お弁当を広げたとき、スマホにメッセージが届いた。
「うわ、あのときの合コンの医者からだ」
3対3の合コンは、最初は当たりだと思ったけど、とんでもない地雷が仕掛けられていた。
いい感じに話が弾んだ研修医(たしか、循環器科とか言っていた)から帰り際に手渡されたプレゼントが、ナース服だったのだ。
「今度ふたりで会おう。そのとき、これを着てくれると嬉しいな」
きもい。
普段、いったいどんな気持ちで勤務しているのだろう。
一緒に働いているナースが気の毒になってくる。
もちろん誘いはスルーしていた。でも、頻繁にメッセージが送られてくるので、さすがに迷惑している。
その医者は、コンパに誘ってくれた受付嬢とは、以前からよく飲みに行っていると聞いている。
彼女経由で、やんわり断ってもらおうかな。
さっそく、お弁当を食べたあと、会社の受付に立ち寄ることにした。