あの日の恋は、なかったことにして
***
「おーい、島本。今日の資料できてんのか?」
「できてますー」
「じゃあ、さっさと持ってこい」
「はあい」
呆れ顔の小暮ディレクターのもとに、印刷した資料を持っていく。
いくら気持ちがダウン気味でも、やることはやるのが島本すずだ。
「今日はなんだか覇気がないなぁ。変なものでも食ったか? それとも、合コンでハズレ男でも引いたのか?」
「それ、セクハラ発言ですよ」
私の代わりにディレクターをたしなめてくれたのは、お向かいの席の小柳さんだ。
「島本さんに、内線100番に電話が入ってる」
「ありがとうございまーすぅ」
内線100番って、どこからだろう?
代表電話は1番、そこから回ってくる番号は、大体10番までで収まる。
「おーい、島本。今日の資料できてんのか?」
「できてますー」
「じゃあ、さっさと持ってこい」
「はあい」
呆れ顔の小暮ディレクターのもとに、印刷した資料を持っていく。
いくら気持ちがダウン気味でも、やることはやるのが島本すずだ。
「今日はなんだか覇気がないなぁ。変なものでも食ったか? それとも、合コンでハズレ男でも引いたのか?」
「それ、セクハラ発言ですよ」
私の代わりにディレクターをたしなめてくれたのは、お向かいの席の小柳さんだ。
「島本さんに、内線100番に電話が入ってる」
「ありがとうございまーすぅ」
内線100番って、どこからだろう?
代表電話は1番、そこから回ってくる番号は、大体10番までで収まる。