お願い、あと少しだけ
忘れられない夜の前に
奈緒子のアパートについて、ドアを閉めると、2人は抱き合って熱いキスをした。キスが熱すぎて。
「し、食材。食材を冷蔵庫に入れないと」
と、奈緒子が慌てて身体を離すまで、ゆうに5分はあった。食材を冷蔵庫に入れながら、
「ごはん作るね。ちょっと落ち着こう」
これから始まる「忘れられない夜」に、期待を持ちながらも・・・まだちょっと、と思っていた。
「まだ、おあずけ、なの?」
弘樹がちょっと残念そうに言う。すぐにでも、奈緒子とひとつになりたい。
「・・・愛し合ったあと、弘樹にずっと抱きしめられていたい。途中で、食事、とか、なんかロマンティックじゃないもん」
「確かに。ちょっと興醒めするかもな」
「でしょ、だから、もうちょっとがまん。待ってて、すぐ、おいしいシーフードパスタ、作るから」
「横で見てていい?」
「いいけど・・・緊張するなぁ」
奈緒子はパスタを作り始めた。玉ねぎとにんにくをみじん切りにして炒めて、シーフードミックスを炒め合わせて。カットトマト缶とコンソメを加えて煮込む。その間にパスタをゆで、サラダの用意をする。なかなか、手際が良かった。料理、上手なんだな、と弘樹は思った。ゆであがったパスタをソースと和え、2つの皿に盛った。
「弘樹、テーブルに持って行って。パルメザンチーズ、私が持っていくから」
「了解」
おいしそうな匂いだ、と弘樹は思った。
「いただきます。」
2人で言いあって、食べ始める。なかなかおいしい。
「奈緒子、料理のセンスがあるね」
「今度来たときは、もっと凝った料理を食べさせてあげる。楽しみにしてて」
「奈緒子に会えるだけでも楽しみだけど、奈緒子の手料理を食べられるってのもすごい楽しみだな」
食べ終わって、奈緒子が食器を洗おうとすると、弘樹が、
「奈緒子は料理を作ってくれたんだから、休んでて。僕が洗うよ」
と提案した。
「いいの?じゃあ、お願いしちゃおうかな」
弘樹の優しいのは前からだけど、こういう心遣いって嬉しい。弘樹、いい旦那さんになりそうだな・・・と思って、誰の?私の?あぁ、もう、妄想力が強いなぁ、私、と奈緒子は思った。
「し、食材。食材を冷蔵庫に入れないと」
と、奈緒子が慌てて身体を離すまで、ゆうに5分はあった。食材を冷蔵庫に入れながら、
「ごはん作るね。ちょっと落ち着こう」
これから始まる「忘れられない夜」に、期待を持ちながらも・・・まだちょっと、と思っていた。
「まだ、おあずけ、なの?」
弘樹がちょっと残念そうに言う。すぐにでも、奈緒子とひとつになりたい。
「・・・愛し合ったあと、弘樹にずっと抱きしめられていたい。途中で、食事、とか、なんかロマンティックじゃないもん」
「確かに。ちょっと興醒めするかもな」
「でしょ、だから、もうちょっとがまん。待ってて、すぐ、おいしいシーフードパスタ、作るから」
「横で見てていい?」
「いいけど・・・緊張するなぁ」
奈緒子はパスタを作り始めた。玉ねぎとにんにくをみじん切りにして炒めて、シーフードミックスを炒め合わせて。カットトマト缶とコンソメを加えて煮込む。その間にパスタをゆで、サラダの用意をする。なかなか、手際が良かった。料理、上手なんだな、と弘樹は思った。ゆであがったパスタをソースと和え、2つの皿に盛った。
「弘樹、テーブルに持って行って。パルメザンチーズ、私が持っていくから」
「了解」
おいしそうな匂いだ、と弘樹は思った。
「いただきます。」
2人で言いあって、食べ始める。なかなかおいしい。
「奈緒子、料理のセンスがあるね」
「今度来たときは、もっと凝った料理を食べさせてあげる。楽しみにしてて」
「奈緒子に会えるだけでも楽しみだけど、奈緒子の手料理を食べられるってのもすごい楽しみだな」
食べ終わって、奈緒子が食器を洗おうとすると、弘樹が、
「奈緒子は料理を作ってくれたんだから、休んでて。僕が洗うよ」
と提案した。
「いいの?じゃあ、お願いしちゃおうかな」
弘樹の優しいのは前からだけど、こういう心遣いって嬉しい。弘樹、いい旦那さんになりそうだな・・・と思って、誰の?私の?あぁ、もう、妄想力が強いなぁ、私、と奈緒子は思った。